「できない理由」が浮かびやすくなる「脳の仕組み」とは|相模原市のやさしいヒーリングケア

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大矢雅史さんのアバター 大矢雅史 ヒーラー

はじめまして。
代表ヒーラーの大矢 雅史(おおや まさし)です。

相模原市を拠点に、クォンタムタッチヒーリングを行っています。
「年齢を重ねても、少しでも心と体が楽になる時間を届けたい」
そんな想いを大切にしながら、
お一人おひとりに寄り添った、やさしいケアを心がけています。

目次

「できない理由」を探してしまうのは、あなたの意志が弱いからじゃない

「やりたいことがあるのに、いつも『できない理由』ばかり浮かんでしまう」

新しい仕事に挑戦したいとき、誰かに声をかけたいとき、
ずっとやりたかったことを始めようとするとき。

頭の中で「でも」「だって」「もし失敗したら」という声が次々と浮かんできて、
結局一歩を踏み出せないまま時間だけが過ぎていく。
そんな経験、誰にでもあると思います。

実はこれ、意志の弱さでも性格の問題でもなく、
脳の仕組みそのものに理由があります。
「できない理由」を探してしまう自分を責める前に、
まずはその仕組みを知ることから始めてみませんか。

脳は「安全第一・省エネ第一」にできている

私たちの脳は、生き延びることを最優先に進化してきました。
何十万年もの間、人間にとって「新しいもの」や「先の読めないもの」は、
命を落としかねない危険と隣り合わせでした。

見知らぬ獣、未知の土地、これまでと違う行動。
そうしたものに対して素早く反応し、身を守ることが、
生存のために不可欠だったのです。

その名残として、脳の中の「扁桃体」という部分は、
危険や重要な変化を素早く察知する役割を担っています。

新しいことや先の読めないことに直面すると、
「危険かもしれない」「注意が必要かもしれない」というシグナルを出すのです。

これは太古の昔、命を守るために発達した仕組みですが、
現代では「新しい挑戦」に対しても同じように働いてしまいます。

転職、起業、告白、初対面の人との会話。
命に関わるわけではないのに、脳は無意識のうちに警戒モードに入ってしまうのです。

さらに脳は体重のわずか2%ほどの重さなのに、
安静時には体全体のエネルギーの約20%を消費する、
非常に燃費の悪い臓器です。

だからこそ脳は無意識に「省エネ」を優先し、慣れた行動パターン、
つまり「今まで通り」を選ぼうとします。

新しい行動には、慣れていない神経回路を多く使う必要があり、
それは脳にとって余分なエネルギーを消費すること。

「できない理由」が浮かびやすいのは、脳が慣れた行動を選ぼうとする、
この省エネ志向も関係していると考えられています。

つまり「できない理由」は、
生き延びるために進化した仕組みの副産物とも言えるのです。

理性で考える脳と、反射で反応する脳

一方で、
「じゃあどうすればできるだろう」と冷静に考える働きを担っているのが、
脳の「前頭前野」という部分です。

ここは理性的な判断や計画、未来を見通す力を司る、
いわば脳の中でも「人間らしさ」を担う場所です。

ただしこの前頭前野は、ストレスや睡眠不足が続くと機能が落ちてしまい、
代わりに反射的に反応する扁桃体が優位になります。

つまり、
疲れているときや余裕がないときほど「できない理由」が浮かびやすくなるのは、
脳の働きとして自然なことなのです。

逆に言えば、心身にゆとりがあるときほど、前頭前野は働きやすく、
「どうすればできるか」を考える余白が生まれやすくなります。

また人間の脳には、何かを得る喜びよりも、
何かを失う痛みの方を強く感じる性質があります。

これは行動経済学で「損失回避」と呼ばれる性質で、
同じ大きさの得と損があった場合、
損の方がおよそ2倍程度重く感じられるとも言われています。

行動しないことは一見「安全」に感じられるため、
脳は無意識のうちに「できない理由」を集めて、現状維持を正当化しようとするのです。

新しい挑戦をしなければ、
少なくとも「今あるもの」は失わずに済む。
そう脳が判断しているとも言えます。

では、どうすればこの自動反応を変えられるのか

意志の力だけで「できない理由」を消そうとするのは、
実はあまり効果的ではありません。

なぜなら、それは脳の自然な働きに逆らおうとすることだからです。

そうではなく、脳の仕組みに沿ったアプローチをすることで、
この「できない理由探しモード」は少しずつ和らげていくことが期待できます。

1つ目は、
「できない理由」が浮かんだ瞬間に「じゃあどうしたらできる?」と問い直すこと。

これは扁桃体の反射的な反応を、前頭前野の理性的な思考にバトンタッチする作業です。
最初はうまくいかなくても大丈夫。
この問いかけを繰り返す習慣そのものが、前頭前野を働かせる回路につながり、
冷静に考える力を少しずつ育てやすくします。

2つ目は、
目標を小さく分解し、小さな成功体験を積み重ねること。

脳は「行動した結果、良いことが起きた」という経験を通して学習していきます。
いきなり大きな挑戦を目指すよりも、
「今日はこれだけやってみる」という着実な一歩の方が、
脳にとって受け入れやすく、結果的に継続につながりやすいのです。

3つ目は、
瞑想や呼吸法によって扁桃体の過剰な反応を鎮めること。

マインドフルネスな呼吸を続けることで、
興奮を司る交感神経よりも、落ち着きを司る副交感神経が優位になり、
心身が落ち着きやすくなります。

中でも簡単に試せるのが「4-4-6呼吸法」です。
4秒かけて鼻からゆっくり息を吸い、4秒間息を止め、6秒かけて口からゆっくり吐く。

これを3〜5回ほど繰り返すだけです(息を止めるのが苦しい場合は、止めずに行っても構いません)。
吸う時間より吐く時間を長くすることで、副交感神経が優位になりやすくなります。

「できない理由」が頭をよぎったときや、何か新しいことに挑戦する前に、
ちょっとした場面で試してみてください。

4つ目は、
質の良い睡眠を確保すること。

前頭前野が十分に働くためには、質の良い睡眠が欠かせません。
睡眠不足が続くと、判断力や感情のコントロールが低下し、扁桃体が優位な状態が続きやすくなります。
就寝前のスマートフォンを控える、寝る時間を一定にするなど、
小さな工夫からで構いません。

5つ目は、
頭の中でぐるぐる考えるのではなく、紙に書き出すこと。

「できない理由」を言葉にして外に出すことで、
それを客観的に見つめる前頭前野の働きが自然と立ち上がります。
書き出してみると、実は「できない理由」だと思っていたものが、
案外小さな不安だったと気づくこともあります。

おわりに

「できない理由」が浮かぶのは、あなたが弱いからではありません。

脳があなたを守ろうとする、ごく自然な働きです。

だからこそ、自分を責める必要はありません。

大切なのは、「できない理由」をゼロにすることではなく、
それに気づいたうえで、少しずつ整えていくことです。

呼吸を整え、よく眠り、小さな一歩を積み重ねる。

その積み重ねが少しずつ考え方や行動の習慣を変え、
結果として脳の働きにも良い変化をもたらしていきます。

今日、あなたの中に浮かんだ「できない理由」も、
責める対象ではなく、次の一歩を考えるためのヒントとして、
受け止めてみてください。

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